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トヨタ・プリウスPHVを選ぶ理由|プリウスと何が違うのか

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トヨタ・プリウスPHV

プリウスPHVが脚光を浴びつつあります。

当初は「航続距離が短い割に価格が高すぎる」と言われ、普及せずに終わった初代のプリウスPHVでしたが、新型のプリウスPHVが出たことで、プリウスの代替え候補にあがっているのです。

プリウスとプリウスPHVの違い

プリウスPHVは、プリウスよりも80万円位高いのですが、充電時間は急速充電の80%なら約20分。200Vでも2時間ほどで満充電。

実質的な航続距離は55km前後となったとか。

EVとハイブリッドの合わせ技システムではアウトランダーPHEVのほうが先でしたが、販売力を誇るトヨタの参戦でこのシステムの選択肢が本格的に広がったと言えるでしょう。

月販目標台数は2500台のところ、受注台数は販売からひと月で約1万2500台と好調です。

ただし、今のところは、プリウス、プリウスα、初代プリウスPHVからの代替えという人が多いようです。

購入者例

どんな人が買っているのでしょうか?

Pさんは50歳の電力会社社員。

「前の愛車はプリウスα。デビュー時で納車まで随分待たされました。3列7人乗りだったのですが、最近はせいぜい一度に3,4人しか乗らなくなってしまいました」

子育てがひと段落した上、ご両親も同乗しなくなったとのこと。

プリウスPHVへの買い替えは、販売店からの積極的な代替え推しがあったから。

買い替えは考えておらず、点検の時に営業マンに「これどうでしょうか?」と冊子のコピーを見せられました。

最初は、ああPHVね。前のは知ってるけど興味なかったし…、と冷たい反応をしました。

でも営業の人は引かずに説明してきました。

反響がすごいとか、こんなに走れるとか、乗り心地、スタイルとか、単に充電方法やシステムがどうこう、っていういことだけが利点じゃない、と熱弁でしたね。

Pさんは、その時点で全く買い替えを考えていなかったのですが、

「発売前に既に予約注文がいっぱい来ていると聞くと、プリウスアルファで待たされた時の記憶がよみがえって、この場でこんなに話が聞けたのもの何かの縁、と思っちゃったんだよね」

往々にして、普段冷静そうな人でも高い買い物なのに、買い急ぐことがあるとしたら、クルマがその対象の筆頭ではないでしょうか。

「最初の冷めた対応はなんだったんだか。同じ人とは思えなかった。4人しか乗れないのに」

とは、奥さんの言葉です。

Pさんはバッテリーが大きい分、重くなるとか、プリウスとの差額を考えると、その差をガソリン代で埋めるのはほぼ無理なこともわかっています。

「資金がカツカツなら現実的ではないけれど、加速力や静寂性、足まわり、給油回数が減る、エンジンが掛からなくてもエアコンが働く、プリウスより高級感があるデザイン、給電できるといた利点は十分な額を埋める価値があると思います」

Pさんは自宅で200Vの充電ができるようにし、日頃の走行ならほぼ無給油。

「それはそれで内燃機関には弊害もあるので、たまにガソリンを消費するため、遠出を楽しむことにしています。100V電源を使って旅先でコーヒーを沸かしたりできるし」

それは理想的な使い方でありますが、実際にはユーザー層は広がっています。

今回の新型ではマンションのために自宅で充電ができない人も多く購入を決めているのです。

ガソリンがあれば外部充電に迫られる煩わしさもないし、400万円のクルマは他にもあります。

価格感は人それぞれなので、一概に割高かどうかだけで語れないクルマになったということですね。

その辺の実体験は、今はユーザーレビューや動画サイトにたくさん上がっているので、閲覧後に納得して買う、という人が多いでしょう。

バックオーダーを多く抱えそうな人気車を早めに買って実体験をアップすれば閲覧者数も増えます。

こんなところはダメでした、といった不満もかえっておいしいネタになる。

個人ユーザーの発信力、すごい時代になったものですね。

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