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【車両入替】車を買い替えた時の自動車保険の手続き|得する裏ワザとは?

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車を買い替えた時の手続き|自動車保険の車両入替

「新しい車に買い替えたけど、自動車保険の手続きって何をすればいいの?」
「手続きをする時に、保険料がお得になる裏ワザってないの?」

この記事はそんな方へ書いています。


はじめまして。
国内大手の自動車保険会社に勤務していた保子(やすこ)と申します。
自動車保険の専門家として働いていた経験を生かして、正確にわかりやすく解説します。

この記事では、「新しい車に買い替えた時の手続きや流れ」「保険料がお得になる方法」について書きました。

あなたの疑問解決の一助となれば幸いです。

車を買い替えたときの手続き・流れ

まだ自動車保険に入っていない人が車を買い替えた場合は、新しい自動車保険を探して加入します。

もうすでに自動車保険に入っている人が、車を買い替えた場合はどうでしょうか?

車を買い替えた時の自動車保険の取扱いは、以下の方法があります。

  1. 今の保険を継続する(車両入替の手続きが必要)
  2. 新しい自動車保険に乗り換える

 

今の保険を継続する(車両入替の手続きが必要)

車両入替とは

自動車保険(任意保険)は、車に対して保険がかかっています。

よって、車が変わった場合は、保険会社に「保険の対象となる車が変わりました」という連絡をしなければなりません。

保険の対象となる車が入れ替わるため、「車両入替(しゃりょういれかえ)」と言います。

注意しなければならないのは、保険会社に連絡しないと、新しく購入した車に自動車保険契約(任意保険)が自動的に切り替わるわけではないということです。

車を買い替えてから、車両入替をするタイミング

車を変更したことを保険会社に連絡していないと、保険の対象は前の車のままになっています。

もしそのまま新しい車に乗って事故を起こしてしまうと…保険に入っているのに保険金が出ないということになってしまいます。

正確には…

自賠責保険(強制保険)は有効になるので、被害者一人につき120万円の補償はありますが、

  • 対物賠償(他人の物への損害を補償:1億円を超える賠償事例も)
  • 新しい車の修理費用
  • あなた自身のケガの治療費

は一切補償されません。

また、事故相手への補償も、被害者一人につき120万円ですが、それを超えた額は補償されません。

車両入替(契約車両の変更手続き)の方法は?

車両入替は、契約中の保険会社に電話するか、インターネットから手続きが可能です。

保険会社に電話をする場合、車検証上の所有者でなければ手続きを受け付けてもらえません。

車検証上の所有者は、以下になります。

  • 既に契約中の保険契約の契約者
  • 記名被保険者かその配偶者
  • 記名被保険者もしくは配偶者の同居の親族

※記名被保険者とは車のメインドライバーのこと。保険契約者と別に設定されますが、同一人物であることがほとんどです。

車両入替ができる自動車の種類

新しく買い替えた車が、車両入替ができる自動車であるかどうかは、保険会社によって異なります。

保険会社によっては、「改造されている車」「古すぎる車」「高級車」だと車両入替を断るケースがあります。

たとえばチューリッヒの場合、車両価格が800万円を超える車や外車、スポーツカーの場合、車両保険の引き受けができません。

車両入替を断られると、新しい車は無保険になってしまうため、保険会社を変える必要があります。
短時間で保険会社を探すなら自動車保険一括見積もりがおすすめです。

車両入替に必要な書類

  1. 車検証
  2. クレジットカード

1. 車検証について

新しい車の車検証が必要です。
納車前でもディーラーに連絡すればコピーをもらうことができます。

もし車検証を用意できない場合は、車の売買契約書などを確認して、以下の項目をメモしてください。

  • 新しい自動車のメーカー名(社名)
  • 型式(車両の車種を特定するもの)
  • 初度登録年月(車両の製造年月と同等のもの)
  • ナンバープレートの番号
  • 車台番号(車両の製造番号と同等のもの)
  • 所有者
  • 使用者

上記の項目がわかれば、車検証がなくても、手続きを進めてくれる保険会社がほとんどです。
(手続きは進めてくれますが、いずれ車検証は提出しなくてはいけません)

2. クレジットカードについて

前に乗っていた車と、今回買い替えた車との、保険料の差額支払う必要があります。

支払い方法はクレジットカード支払いの他、銀行振込やコンビニ支払いがあります。

(銀行振込やコンビニ支払いを選べば、クレジットカードを用意する必要はありません。)

車両入替にかかる時間

こちらから連絡すれば、すぐに処理してもらえます。

車が変わる当日に電話しても受け入れてもらえます。

ただし、保険会社によっては「差額の保険料を支払った時点で有効」という会社もあるため、支払う金額がある場合は急いで支払いましょう。

「○○日から車を変更して欲しい」と、事前の予約もできるので、車検証の情報がわかった段階で速やかに連絡するようにしてください。

車両入替の手続きの注意点

保険会社は、車両入替を行うに当たって以下の3つの条件を定めています。

条件1:入替え前の車を手放していること(譲渡・廃車・返還など)

車両入替は「以前乗っていた車を手放した状態」でなければできません。

車を手放すとは、譲渡・廃車・返還などが該当します。

譲渡

譲渡(じょうと)とは、自動車の車両や権利を他人にゆずり渡すこと。

廃車

廃車(はいしゃ)とは、自動車の車籍を抹消することです。

廃車と聞くと「グシャッ」とスクラップになった車を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、まだまだ使えるクルマの車籍を抹消することで「運転できない車」にすることを廃車と言います。

返還

返還(へんかん)とは、車をもとの持ち主に返すことです。

一時的に車を(名義ごと)借りていて、自分名義として運転していましたが、もとの持ち主に返す際に、車自体(車両)と名義の両方を返すことを指します。

譲渡・廃車・返還はあまり使わない言葉ですが、自動車保険の専門用語です。

保険会社に「車両入替をしたい」と連絡すると、担当者から聞かれる「譲渡または廃車または返還ですか?」と聞かれますので、違いを理解しておいてください。

条件2:自家用車であること

会社などの法人が所有する「社用車」ではなく、個人が所有する「自家用車」であること。

自営業などで車を会社名義している方は、車両入替の適用外になるため、注意が必要です。

また、以下のいずれかの該当する車両であることが必要となります。

  • 自家用普通乗用車
  • 自家用小型乗用車
  • 自家用軽四輪乗用車
  • 自家用軽四輪貨物車
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t以下)
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t超2t以下)
  • 特殊用途自動車(キャンピングカーなど含む)

条件3:名義変更が済んでいること

新しい車の名義が他人のままだと、車両入替を受け付けてもらえません。

もし個人間で譲渡した場合は、保険会社に連絡する前に名義変更の手続きが必要になります。
新車ではない場合、保険会社は名義変更が行われたことをもって「納車」とみなすためです。

自動車の名義変更はとても面倒

車両入替は保険会社に電話するだけなので簡単ですが、車の名義変更はとても面倒です。

必要書類(車庫証明、印鑑証明、譲渡証明書、自動車農政証明書など)を集めて、陸運局で手続きを行わなくてはなりません。

陸運局は平日(一般的に8:45~15:45)しかやっていないため、会社員の方は仕事を休む必要があります。

とは言っても、名義変更を終えていないと納車とみなされず、補償を受けられません。
譲り受けた車を運転する日までに名義変更の手続きを終えられるように、納車準備のときに念頭に置いておきましょう。

家族間の譲渡で車両入替を行うなら等級を引き継いで保険料が節約できる

車両入替のうち、家族間で車を譲渡した場合は、等級を引き継ぐことが可能です。

等級とは保険料の割引率のことで、1年無事故で1上がります。

等級継承(吐き出しや押し出し新規とも言う)

子供は自動車保険の加入歴が浅いので等級が低いのですが、親の等級を引き継ぐことで保険料を抑えることができます。

親は子供に等級を渡しても、年齢が高いので保険料は低く抑えることができます。

つまり、家族全体で保険料を抑えることができるのです。

保険料の節約に繋がるため、可能なら積極的に利用したいですね。

 

新しい自動車保険に乗り換える【得する裏ワザ】

新しい保険会社を探してみようかな

「車の買い替えたタイミングで、新しい自動車保険に乗り換える」ことについて説明します。

実は、車の買い替えは自動車保険を見直す絶好のチャンスなのです。

車の買い替えが”自動車保険を見直す絶好のチャンス”である理由

車を買い替えても、今までと同じ保険会社で契約するには「車両入替」をする必要があります。

しかし、車両入替を行うと基本的に保険料は高くなってしまうのです。

自動車保険の料金は等級や補償内容だけでなく、車の車種や型式で自動車保険料は決まるため、新しい車に買い替えて車両入替を行うと、その分保険料が高くなる。

裏を返せば、今まで使っていた車から新しい車になったことで自動車保険料を大幅に安くできる可能性があるため、車の買い替えは自動車保険を見直す絶好の機会と言えるのです。

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保険会社によって保険料は異なる

各社の見積もりを比較すると、一番安い見積もり額がすぐにわかります。

この一番安い見積もり額と、今契約している保険会社の保険料とを比較して、どちらを選ぶかを決めるのが、賢い自動車保険選びです。

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よくある質問

よくある質問

車両入替の必要書類は?

  • 印鑑
  • 古い自動車の廃車が確認できる書類
  • 新しい自動車の車両が確認できる書類(車検証のコピーなど)
  • 車庫証明書
  • 現金(車両入替によって保険料が上がり、追加の保険料が必要になった場合)

なお、今乗っている車は、入れ替えた翌日からは“自動車保険の入ってない車”になりますので、ご注意ください。

車を買い替え(車両入替)すると自賠責保険はどうなる?

自賠責保険とは強制保険とも言い、車を持っていると絶対に加入しなければならない自動車保険です。

自賠責保険の代金は、車の購入時に支払います。

車を買い替える場合、古い車の購入時に自賠責保険の代金を払っていても、新しく車を購入時にも代金を払わなければなりません。

自賠責保険の期間は2年や3年ですから、その期間中に車を買い替えると古い車の自賠責保険の代金は戻ってきます。

ただし、条件があります。

自賠責は車自体にかかっていますので、古い車はもう乗らないことを証明するため、抹消登録(廃車)をする必要があります。

廃車後すぐに保険会社に廃車したことを連絡すれば残りの保険期間を計算して返金してもらえます。

車を買い替えを機に、自動車保険を解約するには?

契約中の保険会社に、電話またはインターネットで解約の連絡をします。

電話の場合は解約申請の書面が送られてくるので、記入して返送すれば完了します。

インターネットの場合はネット上ですべて完結します。

保険の空白期間を作らないために、解約日までに新しい保険会社を見つける必要があります。

車を買い替えたら、自動車保険も切り替えた方がお得なの?

自動車保険は、自動車に対してかける保険です。

よって、自動車を買い替えると保険料は変更になります。

車が新しくなるので、ほぼ100%保険料は値上がりして、追加の保険料を請求されます。

しかし、各保険会社によって保険料の算出基準が微妙に異なります。

試しに、新しい車で各保険会社から見積もりを取ってみると、今よりも料金が安い保険会社が見つかります。

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車両入替をしたタイミング(車を買い替えた当日)に事故をしたら?

車両入替の当日であれば、どちらの車で事故があっても保険金は支払われます。

たとえば、車を買い替える場合、新しい車を取り行くために古い車を運転するということがあるかもしれません。

その場合、新しい車と古い車のどちらで事故があっても保険金は支払われます。

車両入替をすると保険料は高くなる?安くなる?差額は?

車を乗り替えることで、保険料の相場が高くなるか安くなるかは、乗り替える車によって変わります。

しかし、安くなるのはまれで、ほとんどのケースでは保険料は高くなります。

少し詳しく説明すると、車にはそれぞれに「料率クラス」というものが設定されています。

この料率クラスをもとに、保険料が算出されます。

たとえば、
・トヨタ プリウス(ZVW30)は、車両の料率クラスが「5」
・ホンダ フィット(GK6)は、車両の料率クラスが「3」
と設定されています。

1つのクラスが上がるとその補償の保険料は約20%高くなる仕組みです。
ですから料率クラスが「1」の車に比べると、「5」の車は保険料が約2倍、「9」の車は約4倍になります。

この料率クラスは、車の価格自体が高いと数値が高くなります。

料率クラスの詳しい説明は、以下に書いています。
料率クラスとは?-車の型式ごとに設定された自動車保険料を決める基準の一つ

新しい車に乗り替えると、古い車よりも車両の価値は上ですから、その分保険料が高く計算されるのです。

車両入替の後、高くなった分の保険料を差額として支払う必要があります。

車の買い替えは、自動車保険を見直す絶好のチャンスと言われています。

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車両入替の口コミ

口コミ

高級車を買ったが、車両入替だと保険料が2倍以上に…

それまで乗っていた軽自動車から、思い切って高級車を購入しました。

さっそく契約中の自動車保険会社に車両入替の連絡をしたのですが、保険料が「月に1万5000円もアップする」と言われてビックリ仰天。

それまでは月額で1万円くらいだったので、2倍以上の保険料になります。

高級車のローンもあったため悩んでいると、友人から「他社で見積もってみるともっと安くなるよ?」とアドバイスされました。

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(ソニー損保、アクサダイレクト、SBI損保の3社です)

おかげで、これまでと同じ月額1万円の保険料で新しい車に乗ることができて、満足しています。

もちろん、補償内容は以前と同じです。

事故で車を買い替えて、車両入替せずに自動車保険を切り替えました

雨の日、運転を誤ってガードレールにぶつかる単独事故を起こしてしまいました。

その時の保険会社の担当者の対応が非常に悪く、ひどい目に遭いました。

「とにかく連絡が遅い」
「必要な提出書類がややこしいのに質問しても返事がない」
など

結局、その保険会社は見切りをつけて、事故で動かなくなった車を買い替えたタイミングで、別の保険会社に切り替えました。

保険料や補償内容が同じところを選びましたが、担当者が親切なので、満足しています。

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自動車保険は1年契約です。

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